海外在留邦人数調査を読み解く

海外在留邦人数調査を読み解く

12/16/2019
Business

2019年も終わりに近づき、今月末で滞在3ヶ月になるため、すっかり在留届を在ボストン日本国総領事館にオンラインで行いました。外務省はこの在留届を基礎資料として、1968年から毎年「海外在留邦人数調査」をしています。各年10月1日現在の海外在留邦人数が推計されます。

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2018年10月1日の海外在留邦人数は?

2018年10月1日の推計では、海外在留邦人数は139万0,370人となっており、対前年比2.84%増加で、統計を開始した1968年以降最多となっています。このうち、長期滞在者は全体の63%を占め、87万6,620人、永住者が51万3,750人となっています。地域別では、北米が全体の約37%(52万501人)で1985年以降、一貫して首位を維持しています。国別では、米国が全体の32%(44万6,925人)、中国が8.6%(12万76人)、そしてオーストラリアが7.1%(9万8,436人)と続きます。都市別では、上位はロサンゼルス都市圏に在留邦人全体の4.9%、バンコク3.9%、ニューヨーク都市圏3.4%、上海2.9%となっています。ちなみに、ボストンの在留邦人数は18,363人です。

進出日系企業拠点数

外務省は、在留届をベースに進出日系企業拠点数も推計しています。2018年10月1日の推計で、中国が33,050で最も多く、続いて米国8,929、インド5,102、タイ4,198、インドネシア1,994となっています。

米国の在留邦人数は44万6,925人ですが、国全体の日系企業拠点数は前述の8929です。そのうち、在シカゴ総領事館が1611で最も多くなっています。ちなみにボストンの在留邦人数は18,363人(長期滞在者11,966人、永住者6,397人)ですが、日系企業拠点数は241です。ボストンは大学や医療関連の研究機関も多く、ボストンに進出する日系企業は製薬企業など限られているのもあるかもしれません。

 

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