思いつきとアイデアの違い

思いつきとアイデアの違い

11/27/2019
Communication

「思いつき」は「アイデア」なのでしょうか。日常生活において、人とのコミュニケーションで「いいアイデアを思いついた!」ということを聞くことがあるかと思います。だからといって、すぐにそのアイデアを真に受けることは危険な場合があります。
「思いつき」を辞書で調べると、急にひらめいたこと、ふと心に浮かんだこと、予め計画したことではなくその場で考えたこと、の意味になるようです。思いつきは、意味合いから着想、発想、ひらめきなど異なる言い方もできますが、そもそも、「思いつき」と「アイデア」は違うのでしょうか?

 思いつきとは?

人は、様々な思いを巡らしながら、日々に行動に取り組んでいます。しかしながら、体調不良や寝不足なだけでも感情が安定しないことが多分にあります。そのため、ある瞬間に浮かんだ事象が、まるで自分で納得したかのように判断してしまうことがあります。時間が経過して、改めて考えると、誤った判断をしてしまったと後悔する場合もあります。

このように、思いつきとは、ある瞬間に考えて頭の中に浮かんだ事象に対して、数時間後に再考した場合に、同じ考えで捉えることができないことと言えるかもしれません。

アイデアとは?

アイデアとはどのような事象でしょうか?「思いつき」と対比して考えると、自分の頭の中である瞬間に浮かんだ事象に対して、自分なりに検証して、実行可能で形にできると確信できる事象と言えるかもしれません。その手段の一つにブレーンストーミングがあります。ブレーンストーミングでは、複数人が集まり、ある議題について何らかの結論を出したい場合や、議題に対する問題点を抽出したい場合などに、一般的に利用されています。アイデアとは、個人であれ複数人であれ、導出した事象に対して、何らかの方向性と実現可能性を兼ね備えていると言えます。

以上から、思いつきとは、頭に浮かび、実行するために検証した結果、課題も顕在化し、実行が困難である事柄と定義できます。一方で、アイデアとは、自分あるいは複数人で具体的に検討し、結論まで導出し、形にすることが可能と考えられる事柄と定義できます。

このように、人とのコミュニケーションにおいて、思いつきとアイデアの違いを区別することで、効果的なコミュニケーションができ、投資対効果(時間や費用など)が期待できる有益な行動につなげて行くことが可能なります。

例えば、個人の場合に、思いつきかアイデアか明らかにできない場合には、メモなどに書き留めておき、しばらく放置し、その後もう一度見直した際に自分なりに確信と実行可能と確信できる場合には、それはアイデアと考えていいと思います。

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