チョコレートの原料であるカカオは、健康維持やアンチエイジングの効果があり、高い関心が持たれています。最近ではチョコレートを買う時、カカオ◯◯%という表記を見て、購入する人も多いのではないでしょうか?個人的には、チョコレートを食べる際には、カカオ80%以上のチョコレートを買うようにしています。ではこのカカオですが、実際にはどのような効果があるのでしょうか?
カカオの成分は?
カカオには4つの成分が含まれています。
・ポリフェノール(カカオ豆に含まれる) ・テオブロミン ・カカオプロテイン(タンパク質) ・リグニン(食物繊維) (参考) |
活性酸素を抑える抗酸化物質の一種であるポリフェノールは、摂取するとすぐに効果が出る成分ですが、持続効果はないため、毎日少しずつ継続して摂取する必要があります。
カフェインと同じキサンチン誘導体の一種のテオブロミンは、集中力を高めたり、気持ちを落ち着かせる効果があります。
カカオプロテインは、カカオに含まれるタンパク質のことで、筋肉や肌を作り出すものとして体に欠かせない栄養素で、体を整えるホルモンの生成や生活に必要なエネルギーを作り出します。
リグニンは、植物由来の成分で不溶性食物繊維の一つです。人の消化酵素では消化が行えない物質です。水に溶けない成分のため、体を通りながら腸の蠕動(ぜんどう)運動をサポートします。腸内細菌を増やす効果があるので、腸内環境を整える効果があります。
カカオにはどのような効果があるの?
では、チョコレートでカカオの栄養分を摂取することで私達の体にどのような効果をもたらすのでしょうか。主に以下の4つがあります。
・血圧を下げる ・動脈効果を防ぐ ・美容効果 ・アレルギー緩和 |
カカオは、血圧を下げる効果があります。高血圧が原因の病気予防で知られており、カカオポリフェノールを摂取すると、血管を広げ、流れの良い血管を保つことができます。
また、カカオには動脈硬化予防があります。体内で発生する活性酸素がコレステロールを酸化させてしまいますが、カカオポリフェノールには抗酸化作用があるため、体の活性酸素を除去してくれます。
カカオポリフェノールには、美容効果があります。活性酸素が増えすぎてしまうと、しみやそばかす、皮膚のたるみの原因となってしまいますが、増えすぎた活性酸素を抑制し、みずみずしい肌を保つための手助けをしてくれます。
さらに、カカオにはアレルギー緩和の効果があります。チョコレートに含まれるポリフェノールはアレルギーに悩んでいる方にも効果を発揮します。アレルギー症状とは、アレルゲンに対抗しようとする抗体が引き起こす症状です。ポリフェノールは、抗体数の減少や好酸球の働きを弱体化するため、アレルギー症状の緩和が見込めます。
このように、カカオを原料とするチョコレートを適度に摂取すると、様々な健康的効果を得られます。ホッと一息、カカオのチョコレートを食べて健康促進をしていきましょう。
参考:
カカオの栄養がツヤのある体をもたらす~カカオの主成分や知られざる効果~