マスクをつける理由とは?

マスクをつける理由とは?

03/27/2020
Health

新型コロナウイルスが大流行し、マスクをつけるかつけないかという議論もあります。そもそもマスクをつける目的はなんでしょう。世界保健機関(WHO)の公式見解によると、マスクを着用すべき人は、症状のある患者と、新型ウイルスに感染した疑いのある人をケアする人(医療従事者)の2種類としています。つまり、新型ウイルス感染者は、マスクを着用することで、人にうつさないようにします。また、医療従事者は、感染者をケアする際に、衛生面からと新型ウイルスから自分を守るために、マスクを着用します。
https://www.youtube.com/watch?v=Ded_AxFfJoQ&feature=youtu.be

地域別にみると、地域毎に歴史や環境の違いがあるのかもしれません。アジア地域では、マスクは自分の身を守るための必須アイテムとなっています。日本では、新型ウイルス感染者がいつどこでくしゃみをしたり咳をしたりして、飛まつ拡散しているかわからないことを想定し、マスクを着用し、空気中のウイルスから自分の口や鼻を守ります。また、日本では春や秋に花粉症で悩む人も多く、マスクを着用し、花粉から身を守るようにします。さらに、日本では掃除をする際にもマスクを着用します。
中国や香港ではマスクを積極的に着用する習慣があります。これは、2002年11月から2003年7月にかけて、中国南部を中心にアウトブレイクしたSARS(SARSコロナウイルス (SARS-CoV) によって引き起こされるウイルス性の呼吸器疾患)の歴史があるためかもしれません。さらに、大気汚染が重要課題となっているインドなどの新興国では、大気汚染から自分を守るため、マスクを着用します。

一方で、欧米の国々は、アジア地域とは異なり、近年において、ウイルス感染が大流行したこともなく(1918年1月から1920年12月まで世界中で流行したスペインかぜはありますが。。。)大気汚染問題にも悩まされていないことから、マスクで自分を守るという意識が低いのかもしれません。

今回の新型コロナウイルスに関して、日本、中国本土、香港、タイ、台湾では、健康な人も含めて誰もが保菌者かもしれないというのが、前提となっています。そのため、自分が他人を感染させないようにするのが、大切だと思われています。中国では場所によっては、マスクをしていないと逮捕されたり処罰の対象になったりする場合もあるようです。欧米の国々も、マスクを着用することの有効性を認識し、国民一人一人が連帯感を持って行動することが求められています。

 

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