アメリカで牛乳の消費量が減っているけれど

アメリカで牛乳の消費量が減っているけれど

01/08/2020
Business

”牛乳飲んで骨を強く、たくましく大きくなろう”とどこかで聞いたことがあるかと思いますが、米国では近年、牛乳の消費量が減っているようです。
出所:CNBC
米国の牛乳市場は縮小傾向にあり、昨年11月には、米国の牛乳メーカー最大手の「ディーン・フーズ(Dean Foods)」が米連邦破産法11章の破産申請をしました。さらに、老舗牛乳メーカー「ボーデン(Borden Dairy)」は1月6日、米連邦破産法11章の適用を申請しました。牛乳の消費が減った理由は主に次の3つが考えられます。

・牛や羊などの動物から絞られた乳を飲まないことは動物虐待ではない
・家畜よりも地球環境に優しい植物性ミルクに関心が高まっている
・植物性ミルクは、牛乳に入っている飽和脂肪が入っていないためヘルシー

また、CNBCによると、近年は牛乳をかけて食べる朝食用シリアルの人気が低下しています。糖分の多いシリアルが避けられ、プロテインの多い朝食が好まれる傾向にあり、牛乳が不要となってきています。

米国の消費者は、健康意識の高まりから乳製品摂取に慎重であり、他の選択肢として、ソイミルク、アーモンドミルク、ココナッツミルク、ライスミルクそして、オーツミルク(麦ミルクの一種)などの植物性ミルクが人気となっています。中でも、低カロリーで植物繊維を多く含んでいるアーモンドミルクは人気のようです。

植物性ミルクは必ずしもヘルシーであるとは限らないという調査結果もあります。飲みやすくするためにフレーバーや加糖されている商品が多い。また、内容成分を安定させるために、腎疾患や心臓病などを引き起こす可能性があるリン酸三カルシウム、リン酸二ナトリウムなどが使われているものもある。様々な栄養素が加えられているが、その分量はすべてが牛乳と同じかそれ以上だとは言えないという。(参考

結局のところ、牛乳も植物性ミルクにも一長一短あり、牛乳は栄養価が高い飲み物であり、植物ミルクではオーガニックで無加糖、添加物が少なく、なるべく栄養価が高いものを選ぶ必要がありそうです。

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