新型コロナウイルスでCOBOLプログラマー需要の高まり

新型コロナウイルスでCOBOLプログラマー需要の高まり

04/10/2020
IT

アメリカニュージャージー州では、新型コロナウイルスの影響で失業者が急増し、失業保険の請求が急増しています。そして、今、レガシー言語とも言えるCOBOL(Common Business Oriented Language)が今注目されています。

失業者からの失業保険給付申請で、COBOLの開発環境で構築されたメインフレームの失業保険システムは処理しきれておらず、このシステムの改修や運用管理ができる人材が必要になっています。ニュージャージー州のフィル・マーフィー知事は、2020年4月4日の記者会見で「プログラミング言語COBOLのスキルを備えたCOBOLプログラマーのボランティアが必要です」と訴えています。

COBOLは、故グレース・ホッパー氏やジーン・サメット氏らが1959年に事務処理用に開発したプログラミング言語で、かつては産業界や政府のソフトウェア開発の花形でしたが、1980年代後半には大部分の大学でコンピューターサイエンスのカリキュラムからCOBOLを外しました。レガシーシステムが使用され続けているために、システムの遅延が発生し、オンライン給付申請の半分近くが滞っているようです。新型コロナウイルスのアウトブレイクは、感染者を増やすだけでなく、レガシーシステムの更改を促す役割も担っているようです。

アメリカでは、ニュージャージー州以外の州においても、COBOLで開発されたレガシーシステムを運用されていると思われます。今回の新型コロナウイルスは、レガシーシステムの更改を加速させるのではないでしょうか。

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