ファッション業界はどこに向かうのか。

ファッション業界はどこに向かうのか。

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ファッション業界は、温室効果ガスの抑制と倫理に反した労働慣行を見直すように言われてきましたが、現状では業界の転換が見えてきていないようです。消費者の意識の変化により、サステナビリティが問題となっていても、事業転換を進められていないようです。
https://www.sustainablefashionmatterz.com/what-is-sustainable-fashion

例えば、近年のハイエンド市場では、サステナブルなファッションこそ、ラグジュアリーであるとみなされていても、ファッション業界は、サステナブルな洋服の製造にシフトできていないようです。さらに、ローエンドのファストファッションにおいては、ZARAやH&Mなどを展開するインディテックスは、2025年までに同社が取り扱う全ての洋服において、サステナブルな生地やリサイクル生地で作った製品にシフトしていくと公約を発表しています。しかしながら、現状では販売価格を上げずに実現して行けるかどうかなど、実現可能性が見えていないようです。また、ローエンドのファストファッションにおいては、新興国での倫理に反した労働慣行も指摘されていますが、業績を維持しながら、労働慣行の見直しを行うことは困難とも指摘されています。
ファッション業界は、衣服で時代の先端を目指していますが、業界としては、決して時代の先端を走っているとは言い難いと思われます。ファッション業界が持続的に成長していくためには、サステナブルな商品開発と持続可能なビジネスモデルの構築が急務となっています。

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