11月も終わりに近づき、米国ではThanksgiving Day(感謝祭)が近づき、ボストンでもムードが高まってきています。感謝祭は毎年11月の第4木曜日で、今年は11月28日(木)です。子供が通う学校も、感謝祭の前日はEarly Releaseでランチなし、木曜日と金曜日はお休みで4連休の感謝祭休日(Day After Thanksgiving)です。近所のスーパーではTurkey(七面鳥)も並び、クランベリーソースやワインを扱う特設コーナーも設置されています。我家も先週末にクランベリーソースを買ってきて、朝食のパンにクランベリーソースをつけて食べています。
米国では感謝祭といえば、七面鳥にグレイビーソースとクランベリーソースがお決まりですが、なぜクランベリーソースなのでしょう。渡米後初めて迎える感謝祭ということで、興味本位で以下の点を中心に調べてみました。
- そもそもクランベリーとは?
- なぜ、感謝祭にクランベリー?
- クランベリー市場はどうなる?
まずは、クランベリーを理解したいと思います。
1.そもそもクランベリーとは?
そもそもクランベリーは、ツツジ科スノキ属ツルコケモモ亜属に属する常緑低木の総称とのことで、北半球、寒帯の酸性の沼地あるいは近郊で栽培され、収穫は10月下旬から11月上旬のようです。クランベリーは日本でもよく知られており、クランベリーはやや酸味があり、体によくて健康効果もあり、ジャム、ジュース、ドライフルーツなどにして食べると思います。もちろん、ベリーであれば、似たような効果があるかもしれませんが、他のブルーベリーやブラックベリーなどの各種ベリーと同様にクランベリーも健康効果もあることから、特に健康意識の高い人に好まれる傾向にあるようです。
2. なぜ、感謝祭にクランベリー?
米国ではかなり基本的なことかもしれませんが、なぜ、感謝祭にクランベリーでしょうか?歴史的背景から調べてみると、米国の先住民族がクランベリーを食用としたのが最初とされているようです。さらに、マサチューセッツ州では、先住民族がイギリス系移民に対してクランベリーを分け与え、伝統料理で焼物や飲み物にクランベリーが使われるようになったようです。クランベリーは酸味もあり、焼物との相性もいいのかもしれません。このような経緯から感謝祭では七面鳥のローストにクランベリーソース、クランベリーワインを飲むことが定番となったようです。
3. クランベリー市場はどうなる?
毎年感謝祭で重宝されるクランベリーですが、今後、どうなるのでしょうか?クランベリーは米国では商業作物であり、Brand Essence Market Research社の最近のレポートによると、世界のクランベリー市場は2018年実績でUSD 95.07 Billion、2025年にはCAGR3.53%で121.28 Billionと予測されています。主な事業者は、Atoka、Ocean Spray、Cliffstar Corporation、Clement Pappas、Decas Cranberriesとなっています。今後は、世界的に継続した健康志向の高まりもあり、健康食品への需要は拡大し、クランベリー需要が拡大することが見込まれます。
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