オタクは文化?

オタクは文化?

Culture

オタク(ヲタク)というと、どのようなイメージを持つでしょうか。
特定領域に関心を持ち、その領域で自らのアイデンティティを見出す人々と言えるかもしれません。日本では、オタクといえば、漫画、アニメ、アイドルなどのサブカルチャーが特定領域とされる傾向にあり、東京ではそれらの中心地として秋葉原がイメージされると思います。このオタクという呼び方は、エッセイストの中森明夫による1983年の造語とされているようです。このオタクですが、有望なコンテンツ市場という見方もできます。オタク市場として考えると、矢野経済研究所の最新の調査結果によれば、

オタク市場のうち、アニメ市場とアイドル市場は好調に推移している――矢野経済研究所は11月25日、こんな調査結果を発表した。同社は、関係者への取材やWebアンケートで2018年度の“オタク市場”を調査し、分野別の市場規模などを算出。両市場は19年度も成長する見込みという。一方、コスプレ市場やフィギュア市場は縮小傾向にあることが分かった。
出典:https://www.itmedia.co.jp/news/articles/1911/25/news141.html

アニメ市場やアイドル市場は好調に推移しているようです。オタク市場にプロレスやサバイバルゲームが含まれているのは意外ですが。アニメやアイドルをコンテンツとして考えると、課金する手段は複数あり、有料のオンライン配信、スペシャルイベントやコンサート、さらに物販でも期待できます。因みに調査結果で取り上げられている「劇場版 うたの☆プリンスさまっ♪ マジLOVEキングダム」(うた☆プリ)、「青春ブタ野郎はゆめみる少女の夢を見ない」の2作品は全く知りませんでした。

最近では、「10代」と「30代」のオタクを比較したなつみんさん(@natsuminsan)の漫画「オタクの曲がり角。」が「好きなものにどこか冷めてしまったオタク」像に共感され、ツイッターで話題になったようです。個人的は、幼少期にのめり込んだテレビ番組やゲームは今でも好きであったとしても、これらを楽しみたいとは思いません。

オタクといえば、アニソンやダンスも思い浮かびます。最近ではブレイクダンスを得意とするダンスパフォーマンスチームRAB(リアルアキバボーイズ)も話題になったようです。このRABは2006年に結成され、継続して活動してきたそうです。

婚活支援サービスを展開する株式会社パートナーエージェントによる10~39歳の独身男女1,500人に対して「趣味と結婚」に関するアンケート調査結果も興味深いものがあります。

10代の結果に注目してみると、「アイドル・声優」は「アニメ」よりも高い22.4%が趣味にしていました。YouTuberやVtuber、実況など、話題のコンテンツが豊富な「動画」(20.2%)や、ニコニコ動画やYouTubeなどで人気の「歌い手・ボカロ」(11.6%)なども多くの10代に注目されているようです。こうした新しい趣味のジャンルも、10代に広まってきていることが分かります。
出典:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000402.000006313.html

10代ではいわゆるサブカルチャーに加え、動画配信コンテンツにのめり込むオタクも増加していることがわかります。

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