Uberなどのカーシェアが普及している米国でも、個人が所有するクルマの台数は都市部で増え続けているようです。ボストンに限ると、基本的にクルマなしでは生活が成り立たないという話をよく聞きます。この理由として、米国の景気とモノを所有しない世代と言われていたミレニアル世代のライフステージが子育て世代にシフトしたのが背景にあるようです。
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米国の自動車販売状況を見ると、2017年以降は微増傾向にあります。
United States Total Automotive Growth Chart
Source: U.S. Bureau of Economic Analysis
確かにクルマを所有しないことで、道路からクルマが消え、徒歩や自転車の通行が楽になります。さらに、バスの運行もスムーズになります。そのため、行政や企業の視点では、カーシェアやライドシェアは歓迎しているとも言えます。しかしながら、子育て世代にとっては、必要な時にすぐにクルマを利用したい場合には、カーシェアやライドシェアは不便であることも事実です。実際、米国の都心部では、クルマでスーパーに買い物に行くのは、ライフスタイルの一部となっており、クルマは不可欠とも言えます。
日本では、少子高齢化で高齢者ドライバーも増えており、令和元年はMaaS元年とも言われていることから、クルマは所有せずに利用する方向に向かっているように見えますが、従来のクルマとは異なる移動手段の乗り物の需要が高まるように思えます。
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